Shopifyの購入制限は「有料アプリじゃないと実現できない」と思っていませんか? 実は、2025年現在はShopifyアプリを使えば、「カート合計個数で購入制限」「カート合計金額制限」「顧客タグで購入制限」といったシンプルな購入制限は実現可能なのです! 本記事では、日本発の無料から使えるShopifyアプリ「GATE 購入制限」をご紹介します。その上で無料で実現できる購入制限の主要ケースとその設定方法を整理します。
Shopifyにおける購入制限の実現方法
Shopifyでの「購入制限」は、カートの中身(個数・金額・商品など)や顧客情報が条件に当てはまったときに、チェックアウトの場面で購入を止めて、その理由を画面に伝えることを指します。
このチェックアウトページに干渉する仕組みは、Shopifyストアのテーマの編集では実現できないため、Shopifyアプリを使うのが一般的です。また、このShopifyアプリ使った購入制限は、Shopify Plus以外のプランでも問題なくお使いいただけます。
続く「Shopifyの購入制限アプリの選び方とおすすめアプリ」で、具体的なアプリを選び方とともにご紹介します。
Shopifyの購入制限アプリの選び方とおすすめアプリ
購入制限アプリを検討する際は、以下の観点が重要です。
- ノーコードで簡単に設定できること
- Shopifyの推奨する最新仕様に準拠していること(ShopifyのCart and Checkout Validation Function APIを使用している)
- 日本語の管理画面とカスタマーサポートが提供されていること
- 機能が充実していること(様々な購入制限の要件に対応していること)
- コストが安いこと
本記事では、上記の条件を満たすアプリの中で唯一無料プランで購入制限を実現可能で、有料プランも業界最安水準($7/月)の「GATE 注文制限」を使って解説します。
「GATE 注文制限」の無料プランでできること
個別のケースに入る前に、まずは無料プランの範囲をさっと確認しておきます。「GATE 注文制限」は、カートの個数・金額・商品・顧客(メール / 顧客タグ等)・配送国などの条件をもとに、チェックアウトで購入を止めて理由を知らせることができます。無料でも使える範囲があり、試しながら理解しやすい設計です。
💡 無料プランのポイント
- 有効にできる購入制限の設定は1件まで
- 1つの購入制限で指定できる条件は1つまで
- 個数や金額の判定で「どの商品(またはコレクション)だけを対象にするか」という集計対象商品の指定は不可
より詳しい仕様は公式ドキュメントのプラン比較ページをご覧ください。または無料でインストールして触ってみるとすぐにイメージがつかめるはずです。
ここからは、上の前提をふまえて、GATE注文制限の無料プランで再現できる代表的な購入制限をケース別に紹介します。
【ケース1】カートの合計個数での購入制限
無料でできること
- 「カートの合計個数が◯個以上」は購入を制限
- 「カートの合計個数が◯個以下」は購入を制限
設定方法
「カートの合計を10個までに制限」する設定イメージは次のようになります。
詳細な設定方法はこちらの公式ドキュメントをご覧ください。
【ケース2】 商品 / バリエーション毎の合計個数の制限
ケース1で紹介したカート全体の合計個数ではなく、商品毎や商品バリエーション毎に個数をカウントして制限する場合でも、
無料でできること
無料でできる商品毎の合計個数の制限は次の通りです
- 「カート内の商品毎の個数が◯個以上 / 以下」の場合は購入を制限
- 「カート内の商品毎の個数が◯の倍数 / 倍数でない」の場合は購入を制限
また、無料できる商品バリエーション毎の合計個数の制限は次の通りです
- 「カート内の商品バリエーション毎の個数が◯個以上 / 以下」の場合は購入を制限
- 「カート内の商品バリエーションの個数が◯の倍数 / 倍数でない」の場合は購入を制限
設定方法
例えば「商品毎に3個までに制限」する設定イメージは次のようになります。
詳細な設定方法はこちらの公式ドキュメントをご覧ください。
注意点
無料でできる 商品毎の個数制限 / 商品バリエーション毎の個数制限 では、制限が全商品に対して適用される点にご注意ください。
具体的には、以下のような購入制限を実現する場合には、Proプラン($7/月)の契約が必要です。
- 「特定のコレクションに属する商品のみ、商品毎の個数を3個までに制限」
- 「特定のコレクションに属する商品のみ、商品バリエーション毎の個数を3個までに制限」
【ケース3】カート全体の合計金額の制限
無料でできること
- 「カート合計金額が◯円以上」は購入を制限
- 「カート合計金額が◯円以下」は購入を制限
- 「カート小計金額が◯円以上は」は購入を制限
- 「カート小計金額が◯円以下は」は購入を制限
設定方法
例えば「商品毎に3個までに制限」する設定イメージは次のようになります。
詳細な設定方法はこちらの公式ドキュメントをご覧ください。
【ケース4】 顧客情報での制限
無料でできること
- 「特定顧客タグがついた顧客」は購入を制限
設定方法
例えば「顧客タグ "購入禁止"がついた顧客は購入不可」とする設定イメージは次のようになります。
詳細な設定方法はこちらの公式ドキュメントをご覧ください。
最後に
本記事は「Shopifyでの購入制限は無料でどこまでできるか」を素早く見極めるガイドとなるように執筆しました。
Shopifyで実現したい購入制限がここまでに紹介した内容に要件が当てはまるなら、まずは無料の範囲で始められます。一方で、より細やかな条件での購入制限を行いたい場合は、有料アプリを使うのが最も有力な選択肢となります。アプリの選び方を再確認しつつ、要件に合う購入制限が実現できるかを検討しましょう。
なお、「GATE 注文制限」はお客様のご要望をもとに更新を続けています。運用の中で気づいた点や「こうできたら便利」というお声があれば、いつでもお知らせください。いただいたフィードバックは、今後の改善に活かしていきます。